しつけのことで、付け加えさせていただきますと、時々「こどものしつけができないので幼稚園でしてもらいたい」と聞きます。
小学校にあがって学校の先生が困られることのひとつに「家庭でのしつけができていない」ということもよく耳にします。
しつけとは、社会生活で必要となる習慣を教えること。
そのように考えれば、しつけの根底には、「この子をなんとか社会に適応させたい」という親御さんの子どもへの想いがあるはずです。
ですから、だれかに任せるのではなく、親御さん自身がなさるべきです。
このように言いますとうちの子は、「何回言っても聞いてくれない」と心配される方がおられます。
心配なさることはありません。
本来しつけというものは、何回も何回も言ってようやく身についてくるものです。
お父様お母様の真剣な想いがありましたら、必ず伝わります。
ただ、伝える時には、感情的になることなく、真剣に子どもにわかってもらおうという思いでしっかり伝えてください。
最近では、「ほめて育てよう」とよく聞きます。
子どもが目的を達成したときや、一生懸命やった時にほめられると、大人でもうれしいものです。
見守っていた大人も「えらい、よくやったね」と思わずほめことばを口にしてしまう、これがいいのです。
言うことをきかせる為に意図的に「ほめてあげる」のでは、ほめなければ言うことを聞かないということになってしまいます。
また、自分はもちろん、他人の命や健康、危険を冒したときには、厳しくしからなければなりません。
車道に飛び出した、他人を傷つけた、火で遊んだ、そのような場合は、なぜいけないかを説明してしかります。
次に守れたときには、ほめてあげてください。